ワーママの悩みの解決方法

ワーママの悩みの解決方法

今の仕事が本当にやりたい仕事なのか、キャリア10年にして疑問を抱いたワーママの木下さん。インタビュー前編では、コーチングを通して、やりたい仕事の核の部分に近づく様子をお伺いしました。特に、これまでのキャリアを大切にしながら、昔からやりたかった仕事を実現するために具体的に行動される様子が素敵でした。

後編では、やりたい仕事に向かってまっしぐら…に見えた木下さんのスランプやコーチングに対する思いについてお伺いしました。(聞き手:CoParents代表・古村千尋)

目次

ワーママの悩みといえば優先順位

To Do リスト

–さて、前編ではやりたい仕事に向かって、人脈形成に励んだり、資格の勉強を開始されたと伺いました。どんどんやりたいことに近づいていますね。

ありがとうございます!とはいえ、仕事をしながら子育てをし、資格の勉強するのは大変なので、あずさんと日々の生活の優先順位付けも話しました。何をやって、何をやらないかを、私が大切にしたいことに沿って決めていきました。

でも、最初にあずさんと決めた優先順位はうまくワークしなかったんです…

–ここにきてスランプでしょうか。どうしてうまくいかなかったんですか?

あずさんとのセッションで原因分析と改善点の検討を行いました。最初に決めたやること、やらないことは、自分に正直になりきれないまま決めてしまったからだと思います。私はこれをすべき!というべき論に囚われていた部分もありました。

そして、あずさんと一緒に「自分の中のどんな強みを活かせば、自分の決めた優先順位通りに物事を実行できますか?」という点を考えました。その時、あずさんの提案で、自分の中の強みを洗い出して整理するワークを行いました。あずさんに、「強みを10個あげて、1つ1つに名前をつけて下さい」と言われました。

–そのワークは以前に別の方もしていたことがあります。木下さんにはどんな強みがありましたか?

私は、1度決意したら何があっても頑張ります。私はその特徴を、「『耳をすませば』の雫ちゃん」と名付けました(笑)わかります?

–わかります!雫ちゃん、物語を一生懸命に書き切りましたよね。

そうですそうです。で、自分の中の「雫ちゃん」を活用したら、きっとうまくいくと思ったんですが、もう1つ大事な自分の特徴があることに気付きました。私は人の強みや弱みを見抜くのが得意です。なので、誰に何の相談をするのがベストなのか判断できます。

そんな話をしていると、あずさんに「どうしてその強みを活用しないんですか?」と言われたんです。そう問われて、1歩踏み出して「助けてほしい」と伝える勇気がなかったんだと気付きました。あずさんに気付きを伝えると、「では今後は長所と短所を見抜ける力とコミュニケーション力を活かして、助けを人に求めていくのはどうですか?」と言われました。

そこから、他の人に頼ることを意識するようになりました。これが自分の決めた優先順位を実行するにも、日々の仕事にもすごく活きています。コーチングでしっかりと自分の特徴を整理したので、思い出しやすいです。

ワーママのキャリアの悩みはパンドラの箱

–優先順位を本音に沿ってつけ直して、しっかり実行するためにご自身のどの強みを活かすかまで決められたんですね。

さて、木下さんが本当にやりたいことに話を戻したいと思います。現在されている物流×本当にしたい人道援助の資格を見つけたことを嬉しそうにお話頂きました。

でも、ここまでお話を聞いていて、現在の物流の仕事自体は人道援助とは関係ないですよね。そして、元々コーチングを受けたのも、「今の仕事は本当にしたいことなのか?」という疑問からでしたよね。本当は人道援助の仕事をしたいと気付いた時、今の仕事へのモチベーションは失われなかったのですか?転職は考えなかったのですか?

ワーママのキャリア

今の仕事から離れたいとは思いませんでした。やっぱり物流の仕事は私の基礎だという思いがあります。また、現在は収支管理の仕事をしていますが、こうしたジェネラリストスキルはどんな仕事でも活きますよね。自分の本当にしたい仕事の在り方が見えつつある中で、自分の現在の仕事やスキルとしたい仕事の繋がりが見えるので、無駄ではないなと思います。

コーチングを受けたメリットの1つとして、こんな感じで、物事の考え方・掘り下げ方を自分なりに習得できたことも大きいです。実はコーチングを3回継続して受けた後くらいに、人事異動がありました。いわゆる玉突き人事でだったのですが、私にとっては不本意な異動でした。最初にお話した通り、私は昨年昇進して、夢だった部署に配属され、念願のリーダーになれました。その部署からの異動だったんです。異動先は降格ではないのですが、チームがおらず、個人プレーの仕事でした。

異動後の最初の1~2週間は、勤務中にお手洗いで泣いてしまうくらい辛かったです。でも、コーチングで練習してきた考え方を自分で実践してみました。私が本当に仕事でしたいことを軸に据えたとき、新しい部署の良いところと悪いところは何だろう?逆に異動前の部署の良いところと悪いところは?そう考えると、実はこの異動は自分の本当にやりたい仕事に繋がるのではないかと思い始めました。

すると、3~4週間もすると、前の部署の仕事をすっかり忘れてしまうくらい、新しい部署の仕事を楽しめるようになりました。以前だと異動したときに周囲にどう評価されるかを気にしてしまっていたと思いますが、自分の目標との繋がりを考えると、人の目は気にならなくて、むしろ異動してよかったとさえ思います。

–本当にやりたいことを軸に、これまでの木下さんの経験やどんどん変化する環境を踏まえて、ご自身の考えを深堀するやり方を習得されていますね。

一方、ワーママの皆さんは家庭があり、これまで積み重ねてきたものがあります。そのため、本当にやりたいことを考えることについて、パンドラの箱を開くような恐怖心がワーママの無意識下にあるような気がします。

確かに、「本当にやりたいこと」という本質的な問いを考えることで、これまでの自分を否定するような気持ちになる可能性もありますね。私も、本当にやりたい仕事について考えるのは苦しく、避けてきた部分もありました。でも、本当にやりたいことが別にあるかもしれないのに、何もせずに一生を過ごす方が怖いと思いました。

あずさんって、たまにチャレンジングなことを言ってくるんです。あまり連絡したことのない人に連絡したら?とか、どうしてその強みを活かさないの?とか。何も強制されないし、指導されることもありません。でも、そんな1歩踏み込んだ提案で背中を押してくれるんですよね。本当にやりたい仕事を考えるのは決して簡単なことではないけれど、あずさんの背中を押してもらえたから、ここまで考えて行動できました。

今振り返ると、最初に2人のコーチと体験を受けて、あずさんを選んだのは、私はしっかりプッシュしてくれる人を潜在的に求めていたからかもしれませんね。コーチングは本当に相性が大事ですね。

–木下さんが体験を受けたもう1人の隈部コーチとコーチングを継続している別の方は、「隈部コーチは、ちょんと押してくれる」と仰っていました。木下さんは、ちょん、よりポン!くらいがよかったんですね(笑)

キャリアを追求するワーママとコーチング

–さて、やりたい仕事を目指すための今後の計画を教えて下さい。

社内では、国際機関と仕事をする部署の人とのネットワークを強化していく予定です。並行して、社外でもやりたい仕事に近い求職を見たり、ネットワーク強化に励んでいます。実は娘の学校の保護者の方で国際機関勤務の方も多いんです。なので、以前よりもそうした保護者の方との交流を増やしています。

–灯台下暗しですね!(笑)

気持ちがあれば、意外なところにチャンスは転がっているんだなと思います。あと、大きなことではないのですが、以前よりも「私はこの仕事をしたい」と社内でも声を上げるようになりました。上司だけではなく、周囲の同僚にも。いつか何かに繋がるんじゃないかなと思って。

–素敵ですね。きっといつか実を結ぶと思います。話題は変わりますが、木下さんがコーチングを受ける際に気を付けていることはありますか?

ノートを取る

私はコーチング中にノートを取っています。セッション中も書いておきたいと思うことが出てきたら、あずさんに「ちょっと書きまーす」と言って書く時間をもらっています。

コーチングを受ける前にそのノートを見返して、振り返りをしながら、次は何を話したいかを考えています。さらに、日々の生活の中で迷った時もノートを見返しますね。特に最初の数回のコーチングで考えた、私の人生の目標に関する記載は何度も見返しています。

–今後もコーチングを継続されますか?

はい、まだやりたいことに向かって進んでいる途中なので、もう少しあずさんのサポートが欲しいです。具体的には、以前に決めた優先順位、何をする・しないについて、もう1回フォローアップしたいです。

あとは、やりたい仕事に向かって社内外でネットワークを強化したり、資格の勉強を始めたりと、具体的な行動を始めたので、行動してみた結果の振り返りや行動計画の改善についてもサポートしてもらいたいです。正直、もうしばらくの間はあずさんがいないと不安です。

–コーチングを受動的に受けるのではなく、能動的に活用しようという姿勢が素敵ですね。木下さんがされていることはまさにPDCAサイクルを回すことだと思います。PDCAサイクルをご自身で自信を持って回せるようになれたら、コーチングの卒業や頻度の減少を検討してもよいですね。

では、木下さんはコーチングをどんなワーママに勧めますか?

私みたいな人です。仕事でも何でも、自分のしたいことがあるんだけど、漠然としていてモヤモヤしている人ですね。結局自分がどうしたいかがわかると、すごく楽になるんですよね。でも、やりたいことを解明するのはすごく大変です。私みたいな人は、やりたいことをわかっているつもりだけど納得いかない、みたいな感じなんです。

コーチングの核は自分を理解することだと思います。だから、自己理解にサポートが必要な人にこそお勧めです。

–コーチングを受けるのと、配偶者に相談するのと、自力で考えるのとで、決定的な違いはありますか?

まず夫とは利害関係がありますよね。自分の妻に大きな夢があるとしても、現実には子供もいるわけで。じゃあ誰が家事するの?子供の教育は?みたいな話になるわけです。だから、夫のアドバイスには夫の都合も多少は含まれていると思います。あずさんみたいに「制約がなければ何がしたい?」という質問は夫からは出て来ないでしょう。コーチとは利害関係がないから、本当に私のことだけを考えてくれる気がします。

自力で考えると、考える枠組みがないから不安になります。この考え方で大丈夫なのかな?と不安になってモヤモヤしたまま終わりそうです。それに、忙しいのが加わって考える時間も取れないと思います。コーチングを予約してしまえば、自分について考える時間を確保できます。

あと、自分で自分を肯定するのが難しいと思います。あずさんから自分の強みを10個挙げるように言われた時、私は最初3つしか思いつきませんでした。その時にあずさんから「こんな点は強みじゃないですか?」と提案してもらったり、「こういう手順で考えてみたらどうですか?」と考える枠組みを教えてもらいました。自分で見つけにくい自分の長所も一緒に考えてくれる。やっぱり自分で考えるのとは全然違いますね。

–木下さん、本日は貴重なお話を聞かせて下さりありがとうございました!

おわりに

今回は、やりたい仕事を模索する木下さんが、ワーママならではの悩みである優先順位付けで苦戦するも克服する様子を伺いました。また、ワーママとしてやりたい仕事を追求する難しさやこれからのキャリアビジョンと計画についても率直にお話頂きました。

そして、利害関係のないコーチと自己理解を深める意義や、コーチに背中を教えてもらえる心強さについても言及されていましたね。曖昧な悩みがずっと続いているワーママの方は、CoParentsのコーチングで自己理解を深めて行動し、充実した人生に向かって1歩踏み出しませんか?

この記事を読んでCoParentsのコーチングに関心を持たれた方はぜひ990円の体験コーチングをご予約下さい。

木下桃さん(仮名)

35歳。海外都市在住。配偶者、2人の幼い子どもと暮らす。新卒時より大手物流会社でキャリアを積む。ワーママ向けコーチングCoParentsにてコーチングを継続中。インタビュー前編はこちら

ワーママ向けコーチングCoParents所属コーチ 小林梓沙
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