これは私のやりたい仕事?ワーママがキャリア迷子を脱却するまで

これは私のやりたい仕事?ワーママがキャリア迷子を脱却するまで

キャリアに悩むワーママが日本から遠く離れた国にいました。35歳の木下桃さん(仮名)は現地で配偶者の方と出会い、結婚。可愛い2人のお子さんに恵まれ、海外ならではの素敵なお住まいで暮らしています。そして、大手企業でキャリアを順調に積む日々。

誰もが憧れるキャリアワーママの木下さん。でも心の奥ではずっとモヤモヤしていました。「これは私が本当にしたい仕事なの…?

今回はそんなキャリア迷子ワーママの木下さんが、コーチングを通じて、どのようにやりたい仕事を見つけて行動したかをインタビューしました!(聞き手:CoParents代表・古村千尋)

目次

今の仕事はやりたい仕事なのか?

–木下さんがCoParentsの体験コーチングを受けようと思ったきっかけは何ですか?

ワーママ向けにコーチングを提供しているCoParentsの存在は、体験コーチングを受ける半年前から知っていました。でも私が受けて良いものか…と最初は思っていたんです。

–なぜコーチングを受けることに引け目を感じていたのですか?

海外のベビーシッター

私は海外に住んでいます。この国では家事代行やベビーシッターを使って当たり前なので、私は日本のワーママより仕事と子育ての両立の苦労を感じていないと思います。そんな私が受けて良いものかという感覚がありました。

–でも、その後体験コーチングを受けられたということは、何か心境の変化があったのですか?

キャリアの節目を迎えて、迷いの気持ちが生まれたんです。今の会社で勤続10年目となりました。7~8年目まではチャレンジが多く、海外転勤もあり、ただがむしゃらに仕事をしていました。結婚、出産もあり、仕事もプライベートも忙しくて、自分のキャリアの方向性に悩む時間すらありませんでした。

そして、昨年に昇進が決まり、今の会社で夢だった仕事に配属されたんです。リーダーの仕事をするという夢も叶いました。子供も2人生まれて、育児も軌道に乗ってきました。キャリア10年。何だかひと段落したような気分になりました。

すると、漠然と「この仕事は本当に私がしたかったことだったけ?」と思い始めました。そんな時に、勤務先で外部のキャリアコーチの方の研修がありました。そこでCoParentsの存在を思い出し、「こういう時にコーチングを受けるべきでは?」と思い、体験コーチングを申し込みました。

–ということは、体験コーチングを申し込んだ時は、キャリアに疑問はあったものの、明確な不満や悩みがあったわけではなかったのですね。

そうですね。仕事が嫌ではなかったのですが、満足感が少しずつ減っていました。良くも悪くも夢だった仕事に配属されたことで、次に目指す目標がわからなくなっていたんです。今後10年この会社にいて本当にいいのかな?という思いが出てきました。

振り返ると、「本当にこの仕事が私のやりたいことなのか?」という疑問はずっとあったんです。だから、もっと早くにコーチングを始めれば良かったかもしれません。でも、コーチングは自分の中で心の準備が出来た段階で受けるのが正解だと思います。私にはCoParentsのコーチング知ってから半年の準備期間がきっと必要だったんでしょう。

–体験コーチングの申し込みを決意した最後の一押しのようなものはありましたか?

CoParentsコーチング体験談かもしれません。転職活動をして内定をもらったのに、決意できなくて内定辞退をしてヤモヤしていたワーママの体験談がありましたよね(こちらの記事)。記事を読んで、「コーチングは悩みの正体を解き明かすお手伝いをするんだなぁ」とコーチングに対して具体的なイメージが湧いてきました。もしかして私に必要なサポートはこういうものかも!と思ったんです。

–満を持しての体験コーチングだったんですね!木下さんはCoParents独自のハーフ&ハーフという体験コーチングを受けられました。1回60分で2人のコーチと体験ができるメニューです。ハーフ&ハーフで小林梓沙コーチと隈部敦子コーチと体験されて、小林コーチに決められました。その理由をお聞かせ下さい

2人ともすごくよかったんです。隈部コーチは私が頑張っていることをたくさん肯定してくれて、すごく嬉しかったんです。あなたはお母さんとしても、仕事をする人としても頑張っていると。

2人目の小林コーチとはすぐに仕事の悩みになりました。2人と話して気づいたのは、私にとって母親というのは状況であって、私が話したいのは人生とキャリアの悩みなんだと。小林コーチは私のごちゃごちゃしたキャリアの悩みを1つずつ整理してくれるんじゃないかという感覚がありました。それで小林コーチにしました。

でも、もし私が日本に住んでいて仕事と子育ての両立に悩んでいたら、隈部コーチを選んだかもしれません。ライフステージや住んでいる場所で悩みが異なり、悩みに応じてふさわしいコーチも変わると思います。だから体験コーチングは複数のコーチと話して相性を確認するのがお勧めです。

あと、私は古村さんのインスタを結構見てまして。「キャリアの悩みに定評がある小林コーチ!」とか「適応障害と不妊治療を乗り越えた、複雑な悩みもスルスル話せてしまう松本コーチ!」とかコーチにキャッチコピーつけて紹介してますよね(笑)あれもライフステージや悩みに応じたコーチを選ぶ参考になると思います。

–皆さんの参考になっているようなら良かったです(笑)

キャリアの目的と手段を混同していた

–それでは、小林コーチ(あずさん)との最初の数回のコーチングがどんなものだったか教えて頂けますか?

体験コーチング後の最初の継続セッションでは、コーチングとは何かやコーチングの流れをあずさんに説明してもらいました。コーチングの進み方のイメージが湧いて良かったです。また、お互いの自己紹介をじっくりしました。

あずさんはアメリカのビジネススクールでMBAを取得しています。海外経験のあるあずさんは、海外で生活する私の状況を理解してくれている感じがしました。海外が長いので、たまに日本語が出て来ない時がありますが、あずさんは英語ができるので上手にフォローしてくれます(笑)

–最初の数回のコーチングで印象に残っていることはありますか?

コーチングセッションの中で、私はキャリアの中でどういう状況に身を置きたいのか、どういうインパクトを仕事で与えたいのかを考える時がありました。そこで私はHowとWhatを混同していたことに気づいたんです。

–具体的にどういうことですか?

私には「国際的な人材になりたい」という思いが明確にありました。国際的な人材になることがキャリアの目標だと思っていた節がありました。そして私は海外勤務が長いですし、第3言語も学び、会社では多国籍な人達と仕事をしています。国際的な人材にはなれたと感じていました。

でも、これはHow、つまりどのように仕事をするのかという手段の話です。キャリアで何をしたいか。どんなインパクトを仕事で出したいかというWhatとは別物なんです。コーチングを通じて、私はキャリアにおけるWhatを何となくしかわかっていないことに気づけました。この気付きは私にはかなり衝撃的でした。

–手段と目的を混同していたことに気づいたのですね。コーチングを通じてキャリアのWhat、キャリアで何をしたいかは明確になりましたか?

完全にクリアになっていませんが、輪郭は捉えられたと思います。あずさんとのセッションで目を閉じて、あずさんの話すフィクションの物語を聞くワークがありました。そこでの主人公は私で、あずさんが物語の中で「木下さんはこの時どうしたいですか?」と問いかけるんです。複数の物語について問いかけを受けて、目を閉じたまま回答します。後から自分の答えを分析すると、どの問いかけにも共通していることがありました。

それは、私は身近な相手に「あなたのおかげで勇気を持ってやりたいことができたよ。ありがとう。」と言ってもらえるようなインパクトを与えたいということです。それを具体的にどうキャリアや仕事に落とし込むかは現在進行形で試行錯誤しています。

人道援助の仕事

あと、キャリアで何をしたいかについて、コーチングを通じてもう1つヒントを得ました。私は学生時代に、人道援助について学んでいました。あずさんに勉強していたことの話をしたいたら、あずさんに「木下さんは昔勉強していたことがしたいんじゃない?」と言われたんです。ハッとしました。そうだ、私はやっぱり勉強していたことを仕事にしたいんだと気付きました。とはいえ、人道援助も広い概念なので、その中で何をしたいかもコーチングを通じて突き詰めているところです。

やりたい仕事もこれまでの自分も大切に

–ご自身がキャリアで大切にしたいwhatの姿が見えてきたんですね。もっと具体化する余地はあると思いますが、これまでの気付きを経て、木下さんの行動の変化はありましたか?

はい。日々の生活や仕事で雑音が気にならなくなりました。やっぱり会社が推奨するキャリア構築の仕方や仕事の進め方というのがあるんですよね。あと、母親でありながら仕事をするならこうでなきゃいけない、みたいな世間の声とか。自分がしたいことが少しずつ明確になると、こうした雑音が気にならなくなりました。迷いが減った感じです。

最初の3回のコーチングで色々な気付きがあり、こうして自分の行動にも変化が表れてきました。でも、行動に落とし込むという意味ではまだ不完全でした。そのため、なりたい自分に実際になっていくためには、もう少しあずさんのサポートが欲しいと思いました。

–その後のコーチングでなりたい自分になる行動はできるようになってきましたか?

ええ、かなり行動に移せるようになってきました。あずさんに「あなたは本当は人道援助の仕事がしたんじゃない?」と問われた後に、「なぜその分野の仕事をしなかったのか」をあずさんと話しました。

そこで、学生時代に人道援助の仕事をしていた先輩に話を聞いた時のことを振り返りました。「どんなときにやりがいを感じますか?」  と聞いたら、「自分のしてる仕事で誰かが助かっているという実感はあまりない」と言われたんです。とてもがっかりして、違う道に行ってしまいました。人道援助の仕事も国際機関やNGOなどたくさんあるのに、その人一人の言葉だけで決めつけちゃった私も悪いのですが…

すると、あずさんから「じゃあ国際機関やNGOで働いた経験がある他の人に連絡してみたら?」と提案されたんです。ちょっとびっくりしました。確かにそういう知り合いはいますが、1~2回しか話したことない人だし…とまどいましたが、よくよく考えると今の会社でも国際機関を相手に仕事をする部署があるなとか、意外と話を聞ける人が今の会社にいるかも?と気づきました。

そこで、国際機関の話ができそうな会社の人から話を聞いてみたんです。すると色々なことが具体的になってきました。

–情報収集のために、関係しそうな人に話を聞くという行動を起こせたんですね。どんなことが具体的になってきたんですか?

資格の勉強

まず、国際機関相手に仕事をする人や、私の住んでいる国にある国際機関の現地事務所の方とのネットワークができました。

そして、知り合った人から、今の仕事である物流と人道援助をかけ合わせた資格があることを教えてもらったんです。とてもニッチな資格ですが、今の仕事と夢だった仕事の掛け算で、業務内容が具体的なのが魅力的でした。これだと今の私が貢献できることだと確信しました。そこで今年の5月から、その資格のオンライン講座を受講し始めました。

–そんな資格があるんですね!どんどんやりたいことに近づいている気がしますし、実際に行動に移せているのが素敵ですね。

おわりに

今回は10年続けた仕事が本当にやりたい仕事なのかモヤモヤしていたワーママの木下さんのエピソードをご紹介しました。コーチングを通じて、キャリアで何を成し遂げたいかを丁寧に整理されていましたね。そして、昔憧れていた仕事とこれまでのキャリアの掛け合わせた資格の勉強を始めたり、関連業界の人脈形成に励んだり。素晴らしい進捗です。

後編ではやりたい仕事に向かって順調に動き出していた木下さんがスランプにどう向き合ったかをお伺いしました。他にもコーチングの活用方法や、やりたい仕事について前編では聞けなかった突っ込んだ質問もぶつけてみました!どうぞ後編もご覧ください。

CoParentsのコーチングではビジョンの整理に加えて、ビジョンに向かって行動するところまで伴走します。この記事を読んでCoParentsのコーチングに関心を持たれた方はぜひ990円の体験コーチングをご予約下さい。

木下桃さん(仮名)

35歳。海外都市在住。配偶者、2人の幼い子どもと暮らす。新卒時より大手物流会社でキャリアを積む。ワーママ向けコーチングCoParentsにてコーチングを継続中。

ワーママ向けコーチングCoParents所属コーチ 小林梓沙
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