仕事に不安を感じていませんか?特にワーキングマザーの方は、仕事への不安や心配を家にまで引きずってしまうと、お子様と接するときに差し障りがあるかもしれません。
真田詩織さん(36歳・仮名)は事業会社で戦略立案に携わる一方、プライベートでは5歳の女の子を育てるお母さん。真田さんはCoParentsのコーチングを初めて受けた際に、担当コーチに仕事の不安について話しました。
真田さんがどのような不安を抱えていたのか、どのように不安を解消したのか、詳しくお伺いしました。(真田さんへのインタビュー全3回の1回目です。)
※聞き手・古村千尋/CoParents代表
転職先での仕事の不安の正体とは
–CoParentsで初めてのコーチングを受けた際に、仕事の不安についてお話されたそうですね。どのような不安を抱えていたのですか?
当時は転職直後でした。転職先で決めた1年間の仕事の目標が想定より高かったんです。期待されているのは嬉しいものの、これまでそんなスピードで成長する経験がなかったので、達成できるか不安でした。
また、新しい仕事と家庭のバランスの取り方がわからくなっていました。私には子供が1人いるのですが、2人目をどうしようか考えていた時でもありました。どう優先順位をつけたらいいのか、自分はそもそも何を大事にしたいのか、頭の中がごちゃごちゃになっていました。
担当コーチの裕太さんにはその現状を話して、頭の整理を手伝ってほしいと伝えました。1回60分なので、その日のうちに仕事の不安が解決しなくても、何か目星くらいつけばいいなくらいの気持ちでした。 ところが思ったより早く、その日のセッション中に答えが出ました。
–どのようにして頭の整理ができたのですか?
私には2つの不安がありました。1つは仕事での高い目標を達成できるかという不安。もう1つは、体力面と時間面で、うまく育児と仕事のバランスを取れるのかという不安。私はどちらの不安も解決しなければと思っていました。
しかし、私が究極的に引っ掛かっているのは仕事の目標を達成できるかの不安だと気づきました。その日のセッションでは、「自分は何に引っ掛かりを感じているのか」を紐解くために、過去の自分を振り返りました。そこで、これまでは目の前のことを1つ1つ着実にクリアすることで、少しずつ成長してきたことに気づきました。今回のように、先に高いゴールを掲げて取り組むという経験がなかったんです。だから自信が持てなかったことがわかりました。
不安への対処方法と実践
–仕事で抱えていた不安の正体とその根本原因が特定できたのですね。その後はセッションで何をしたのですか?
裕太さんとの対話を通じて、仕事に対する自分の本当の思いと向き合いました。高い目標を設定して、ストレッチして取り組んだ経験はない。だから自身の力量ではその目標達成が難しいのではないか。じゃあ、その目標への挑戦は辞めておきたいか?
答えはNoでした。
挑戦したいと思う気持ちは、単に転職先の期待に応えたいという責任感から来ているのだと思っていました。でも、私の本当の思いは別のところにあったようです。新しい職場で、これまで経験したことのない成長パターンで、新しい自分に出会えるチャンスが巡ってきている。それに実はワクワクしている自分がいる。「新しい自分に出会うために思い切って勇気を出して挑戦したい」というのが仕事に対する私の本当の思いでした。
だから、新しい自分になるために思い切ってやるぞ、というマインドセットさえ持てたら大丈夫。その気づきが初回セッションの成果でした。
–1回のセッションで不安の解消方法まで見い出せたのはすごいです!とはいえ、勇気を出して挑戦するマインドセットを保つのは難しそうです。
仕事の不安に対処するために必要なマインドセットが何かわかっても、実践は難しいものです。そこで、裕太さんとの間で、「『新しい自分になるために挑戦する』という気持ちを忘れないように、毎日思い浮かべる象徴的なものを決めましょう」となりました。
そこで、新しい自分の爆誕を宇宙のビッグバンに見立てて、朝や仕事を始めるタイミングなどで、ビッグバンのポーズをとることにしました。あ、ポーズと言っても手をグッパーするだけですよ、全身で表現するとなると別の勇気が必要になってしまうんで(笑)
ここでやったのは習慣化です。人は忘れる生き物です。なので、日々の生活の中で、思い出す瞬間を作り、思い出せる何かを一緒に作りました。
–ユニークですが、簡単で具体的なアクションプランですね。初回セッション後にご自身に変化はありましたか?
効果を測りにくいものの、大きな変化があったと思います。今回のセッションを受ける前は、自分のスキルの低さと、子供がいるゆえの時間成約で自信をなくしていると思い込んでいました。でも結局は自分の気持ちの問題だったことがわかりました。
もしコーチングを受けていなかったら、スキル不足や時間制約を、仕事で目標を達成できない言い訳にしていたかもしれません。「どうせ自分はここまでしかできないだろう」と限界を決めてしまって、成長の機会を逃していたかもしれません。仕事に対して迷いや諦めの気持ちを持つことがなくなったので、受けてみて良かったなと思います。
仕事の不安感にはコーチングを
今回は真田さんが転職先での不安に対処する様子をお伺いしました。真田さんはコーチングを通じて、不安感の原因を突き止め、不安の解消のためにマインドセットを変える必要に気づきました。そして、新しいマインドセットを維持するための具体策を実行するに至りました。きっと今日もビッグバンのポーズをされていることでしょう!
コーチングの進捗は人によりけりです。しかし、真田さんのようにたった1回で問題解決まで進むこともあります。
CoParentsではコーチングを通じて、親である方が自分らしく生きるお手伝いをしています。仕事と家庭の両立の中で不安を感じた時は、ぜひお気軽に初回の体験セッションをお試しください!
松本 裕太(真田さん担当コーチ)
CTIジャパン/米国CTI認定プロフェッショナルコーチ(CPCC)
大学卒業後、日系大手化学メーカーにて、財務・事業企画・営業を経験し、15年間勤務。
現在は、コーチングを提供しながら、企業研修・パパママ向けワークショップファシリテーター等々、多方面に活動中。
適応障害や不妊治療を経験し、約10年間一人で問題を抱える日々を過ごす中で、パートナーにも言えないようなパーソナルな問題を誰かに聞いてもらうことの重要性や共に未来を考えてくれる人の有難さを痛感し、コーチングを待っている人がたくさん居るはずだ!との想いから、コーチングに従事。
誰しも「人生の主人公」としてイキイキと自分の人生を歩ける可能性を言じ、共に前に進んでいきたいと思うと同時に上手くいかない時・苦しい時に、ポロっと本音が出せる家のような存在で在ることを目指す。