【イベントレポート】小1の壁って何?どう乗り越える?

CoParentsでは、継続コーチングを卒業された方を対象にした新プログラム「子育ての軸を見つけるコーチング」を開始しました!
新プログラム開催にあたって、2026年9月12日(土)にトークセッション「小1の壁って何?どう乗り越える?」と新プログラム説明会を開催しました。
トークセッションでは、5歳の息子がの母であるCoParents代表の古村千尋が抱える漠然とした不安に対して、新プログラムでコーチングを担当する、松本裕太コーチ(ゆうた)と隈部敦子コーチ(くまさん)がコメントする形式で、「小1の壁」をめぐる不安をひもといていきました。
夜の遅い時間にもかかわらず多くの方にご参加いただき、チャット欄も終始賑やかな会となりました。今回は、そのトークセッションの内容をできるだけそのままの形でお届けします。
【登壇者プロフィール】

松本 裕太(ゆうた)
CoParents所属プロコーチ。コーチ、ファシリテーターとして幅広く活動。8歳と3歳の娘の父。

隈部 敦子(くま)
CoParents所属コーチ。平日はメーカーで人事の仕事をしながら、週末はライフコーチとして活動。高校2年生と中学2年生の母。

古村 千尋(ちひろ)
CoParents代表。政府系金融機関、国際機関、エネルギー分野のベンチャー企業の勤務を経て、Wharton MBAに進学・卒業。5歳・年中の息子の母。あと1年半で息子が小学生になることに現実感が湧かない。
子どもが小学生になる=子育てフェーズが変わる?
ちひろ:今日のメンバーの中では私が親として1番後輩なんです。うちの息子は年中の5歳。一方、ゆうたさんの娘さんは小学生。くまさんには高校生の息子さんと中学生の娘さんがいます。
ほんと、信じられないんですけど、うちの息子は1年半したら小学生に上がるんです。そこで気になるのは「小1の壁」と呼ばれるもの。小学校の時間割と親の働き方の兼ね合いで使われることが多いですよね。
でも、それ以外にも、もうちょっと漠然とした「子どもが小学生になったら、子育てのフェーズが変わる」という不安があります。これまでは身の回りのお世話+αくらいの子育てでしたが、もっと子どもの内面にフォーカスしていかないといけない気がしています。でも仕事もあって忙しい…!!
こういう子どもの心の成長に対して、親はどうしたらいいんだろう?という不安。これからお子さんが小学校に上がる予定の方、既にお子さんが小学生の方、どちらも抱えていると思うんですよね。
そこで、親として先輩であり、しかも子育てに特化したコーチングができるくまさんとゆうたさんに、この漠然とした不安についての3つの質問をぶつけたいと思います!!きっと2人なら何でも答えてくれる!よろしくお願いします!
くま・ゆうた:(苦笑)
質問1:子供がいじめに遭ったり、いじめをしてしまったら、どうしよう?
ちひろ:1つ目の不安は、「小学校に入って子供がいじめに遭ったり、いじめをしてしまったらどうしよう…」ということです。もちろん息子がいじめに遭うのも絶対嫌なんですけど、自分の息子がいじめる側になってしまったら…と想像するととても怖くなります。
あと、保育園と違って、小学校に上がると、先生が子どもの様子を細かく教えてくれない気がしています。だから、問題の芽に親が気づけない可能性もあるなと。
くまさん:ちひろさんの「いじめにあったら、いじめてしまったらどうしよう?」という不安の正体は何だろう?ということをまずは考えたらいいかもしれませんね。
ちひろ:不安の正体…いじめに遭うのと、いじめをするのとで、不安の種類は違う気がします。いじめに遭う方の不安には、「息子に辛い思いをしてほしくない」という思いがありますね。そりゃ、人間は辛い思いもしないと成長できないけれど、いじめに遭うという経験は、成長のためにしなくても良い苦労であり、トラウマになる辛さだと思うんです。
一方、いじめをしてしまうことへの不安は…いじめをするなんて、息子の人間性に問題があるんじゃないか?という怖さですね。
くまさん:それぞれ違う不安があるんだね。色々懸念はあるだろうけど、息子さんの人生にある様々な不安要素の全てを、親であるちひろさんが取り除いてはあげられないと思います。
だから、「子供の人生の不安を親が全部取り除けない」という前提の中で、「『もし不安が現実化した時に、親としてどう子供と向き合うか?』という軸を持つこと」が大事なのではないかな、とちひろさんの話を聞いていて感じました。
ゆうたさん:そうですね。今チャット欄で参加者の方が「いじめに関して不安に思うのは、親が介入・把握できない部分が増えてくるということだと思います」と書いて下さっています。まさにそういうことだと思いますね。
保育園はまだ家族の延長線上にあるイメージ。一方、小学校って子供にとっては社会に出ていくための最初の1歩ですよね。小学校で先生に評価されたり、新しいお友達がたくさんできる中で、子どもは社会を体験していきます。同時に親は子どもから少し離れていく。
小学校では、保育園のような我が子のためだけの連絡帳はありません。日々どんなことをしてるかもよくわからない。お友達の数も増えて交友関係もよくわからない。親と先生との関係性も、保育園だと送迎時に少し会話をして、子どもについての情報共有や相談ができます。でも小学校は違います。
これからどんどん子供が親から離れていく、社会に出ていく中で、いじめのような、より難しいシチュエーションに対峙することになっていく。そんな時にどういうスタンスでいるかは、親が試されるところではありますね。
あと、仮にお子さんがいじめる側に回ったとしても、何かそうせざるを得ない理由がおそらくあります。人間って、肯定的な行動であっても、ネガティブな行動であっても、必ずその行動を取る原因があります。
そういうお子さんの行動の裏にあるものに対して、「子どもが大人になる上で、親として絶対向き合うべきものだ」と捉えるのか否か。今回の例でいうと、いじめた・いじめられたという事象を、親としてどう捉えるのかというスタンスを親側が持っておくっていうのは、すごく大事だと思います。
ちひろ:前提として、すべて親が先回りして子供の不安を消すことはできないのではないか、ということ。その上で、子供に起こることに親としてどう対峙するかの方針を決めておくのが大切、ということですね。

今ちょうど参加者の方がチャットして下さった内容にすごく共感するので、コメントさせてください。
ゆうたさんが「子どもがいじめる側になった時、本人にとってはそうせざるを得ない何かがあった」と仰っていましたよね。これに関連して、チャットで「子どもがいじめをしてしまったら、自分の家庭に問題があったんじゃないかってショックになる」という声が寄せられています。
私も、もし子供がいじめをしてしまったら、今まで自分が子どもに対して言ったこと、やってきたことは間違っていたのだろうか、と落ち込むと思います。あと、過剰に反省を膨らませて、「こんな仕事を、働き方をしているからダメだったんだ」とか必要以上に自己否定しちゃいそうです。
くま:「子どものやること、なすことのすべてが、親の言動の影響」とは言い切れないのではないでしょうか?
親はお子さんにとって、環境の一つ。自分の子供であっても自分ではなくて、私と子供は全く違う特性を持った人間のはずなんです。子どもの言動は、そういう人がそれぞれ持つ特性、例えばやんちゃとか、そういうことの延長線上のことかもしれませんよね。だから、子どもの特性を知ることは大事だと思います。
子どもの特性に気づいた時に、「じゃあ親としてどうする?」というのが大事だと思っています。「それまでがどうだったか」ということより、「子どもの特性に今初めて気づいた、で、これから親としてどうする?」っていう、そこからスタートしたらいいんじゃないかな。
ゆうた:人間という生き物にとって、親子の関係性や家庭が大事で、子どもに親や家庭が多分に影響することは否定できません。一方で、親の意図や努力が子どもにそのまま伝わるわけでもないんです。
例えば、子供が「僕は親に見てもらえていない」という感覚を持ったとします。でも、それって、その親が常に子供を見ていないこととイコールじゃないんですよ。ずっと親は子どものことを見ていた。でも、ある一瞬、子供が本当に見てほしい時に、ふっと目を放していた、と。水泳の習い事とかで、子どもが「パパ―、ママー、見てー」って手を振っていて、いつも見ているけど、一瞬だけスマホを見ていた、とかね。
それでも、子供からしたら「あ、見てもらえてない」って感じちゃうこともあるわけです。
ちひろ:そんな、どの一瞬を切り取っても、子に対して完璧な親であるって無理ですよね。
ゆうた:そう!無理なんです。95%完璧にふるまっていても、ちょっと目を離した5%を子供が切り取ってしまうこともある。だから、いくら親が完璧にしていても、それが子どもに伝わるわけじゃないんです。だから、「親がこうだったから、子どもがこうなった…」みたいなことを気にしてるともう本当しんどいし、もう無理なんです。
だから、親がいくら頑張っていても子供に親の意図通りに伝わっていない、影響しないことも多いんです、ということを伝えたい。
ちひろ:難しいですよね。お二人のお話を総括すると、親は自分を客観視しないといけないのだと思いました。子どもがいじめをしてしまった場合、子どもの中で何か理由がある。でもその理由は親である自分の影響とは限らない、と。
でも、自分の息子がいじめの当事者になった場合、私はそんな風に客観視できなくて、視野が狭くなりそう。
ゆうた:まぁそうなっちゃうよね。
ちひろ:私の夫はいつも私より冷静な人だけど、夫も取り乱すと思う。
くま:そういうものだよね。
ちひろ:だからこそ、親がサードプレースを持つことが大事なのかもしれません。自分の子どもが実はいじめをしていた、いじめに遭っていた、なんて周囲に相談しづらい。そんな時に、親が自分を客観視するために、利害関係のない第3者にアクセスできるようにしておくことには価値がありますね。

続きは後日公開!
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