ママ管理職である澤田香奈さん(仮名)は、これまでお子さんがテレビを見過ぎる、部下にネガティブなフィードバックを伝えにくいなどの悩みをコーチングで解消されてきました。
しかし、澤田さんが別に大きな悩みがあったからコーチングを始めたわけではなかったそうです。
今回は澤田さんがコーチングを受け始めたきっかけ、コーチングでは何をして、何を得たのかをお伺いしました。是非最後までご覧ください!(聞き手:CoParents代表・古村千尋)
コーチングで人生を振り返る
–澤田さんがコーチングを受けようと思われた理由はなんですか?
参加した研修の中で、リーダーシップを養うのにコーチングを受けることをお勧めされました。そこからコーチングに興味を持っていた中で、ワーママ向けコーチングのCoParentsの存在を知りました。これはここで今すぐコーチングを受けるべきいう神様の思し召しだと思って始めました(笑)
–運命的な出会いですね(笑)ということは、悩みがあってコーチングを始めたわけではないのですか?
そうなんです。特段悩みはありませんでした。
–CoParentsのコーチングに来られる方の多くは悩みを抱えたワーママです。コーチングも悩みを話すところから始まることが多いです。悩みがなかった澤田さんの場合、どのようにコーチングは始まったのですか?
人生を振り返るところから始めました。生い立ちや、プライベート、仕事について洗いざらい話しました。それだけではなく、好き嫌い、得手不得手まで、人生の全てを振り返りました。
私は普段聞き役に徹することが多いです。人に対して、過去や深層心理までさらけ出すこともしません。だから、コーチングという心理的安全性が確保された状態で、自分を俯瞰するのは貴重な機会でした。
日々の悩みの原因は自分の深層心理にある
–人生についてそこまで深く振り返る機会ってなかなかないですよね。その後はどのようにコーチングが進みましたか?
毎回テーマになるのは、日頃の小さいモヤモヤや悩みでした。確かに私は大きな悩みはなかったです。でも、改めて振り返ってみると、日常の些細なモヤモヤはありました。
話していくと、そうした些細なモヤモヤは全部、普段考えているようなことに原因は無いと気付きました。それこそ、生い立ちや好き嫌いという自分の深層心理にある思いが原因でした。
–深層心理にある思いが原因とはどういうことでしょうか?
例えば、私は部下にフィードバックすることに苦手意識がありました。しかし、コーチングでどんどん掘り下げていくと、部下へのフィードバックが苦手という思いの奥には「人間不信」があることに気付いたんです。何かを言うことが苦手なわけではなかったんです。人を信じられない気持ちがあるため、言った結果、相手のリアクションが怖いんだと分かりました。(詳しくはこちらの記事をご覧ください。)
–そうした深層心理にある思いにはどのようにして気付きましたか?
コーチと話す中で、自分で気付いていきましたね。コーチが投げかける質問が気付きの呼び水となったと思います。コーチの投げかける質問が絶妙でしたね。恣意的なものを感じさせず、私が没頭して話せる環境を作ってくれました。
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コーチ
コーチは常に言葉の奥にある深層心理に聞き耳を立てています。何がその人をそのような思考にしたんだろう。どうしてそんな発言をしているんだろう、と常に考えながら、話を聴き、それを問う質問を投げかけます。
コーチングで心のメンテナンスを
–澤田さんにとって小林梓沙コーチはどんな存在ですか?
私のことを気にかけてくれていると感じていました。セッション前に色々考えて準備をしてくれだんだろうなと感じることもありました。話した内容を私自身が忘れていても、「あの時~~と言っていましたよね?」という言葉もありました。それが心理的安心感にもなるし、信頼してお話することが出来ていました。
コーチングの頻度は毎月1回だったのですが、ずっとお話しているような感覚でした。あと、最初に生い立ちから好き嫌いまで話したことも大きかったです。小林コーチには全てを話して良いという気持ちになれたんだと思います。
–小林梓沙コーチへの信頼が伺えます。澤田さんはこれからどのようにコーチングを活用していくつもりですか?
普段言わないような気持ちを敢えて話す機会にしたいです。そうすることで、もっと自分を知りたいですし自分を受容できるようになると思います。
あと、心のメンテナンスとしてもコーチングを活用したいです。ビタミン剤みたいな感覚ですね。これからも日々のモヤモヤは尽きないと思います。でも、1ヵ月に1回改めて振り返ってみることで、まだ気付けていない自分の根源と向き合うことが出来ると思います。
そういう時間があると、気持ちが落ちていく前に気付くことが出来ます。なので、深い悩みがあるからコーチングを受けるという訳ではなく、深い悩みになる前にコーチングを受けるようにしたいと思います。
–漢方の未病の考え方に似ていますね。澤田さんはどんな人にコーチングを勧めますか?
特定の悩みがある方には是非!とも思います。でも、私のように特定の悩みが無くても受けることもお勧めしたいです。
なぜなら、特定の悩みがない時は、心の余裕があるので、自分を俯瞰的に見ることが出来るからです。改めて、自分自身や人生を俯瞰することで、これからのことを考えるきっかけになります。ですので、コーチングは、どういうシチュエーションにある方でも使えるなと思います。
あと、転職時にコーチングは最適ではないでしょうか?。転職時には、改めて自己分析をする必要があります。コーチングでは、自らの深層心理に気付くことが出来るので、非常に深い自己分析が可能になると思います。そして、そこから心の底からやりたいことを見付けられるので、自分の価値観に沿った転職先を見つけられそうです。
おわりに
リーダーシップ養成を目的にコーチングを始めた澤田さん。澤田さんに大きな問題はなかったものの、人間生きていると小さな悩みにぶつかるものです。コーチングで自己理解を深めながら日常の悩みに向き合いつつ、ご自身の深層心理まで掘り下げられていましたね。
「深い悩みになる前にコーチングを受けたい」という言葉も印象的でした。ワーママの中には「万年悩み」の状態が普通になっている方もいます。1日1日を素敵な日にするために、自分を俯瞰して、悪化する前に手を打つという考え方は参考にしたいですね。
とはいえ、自分を俯瞰するということは一人では難しいです。是非コーチという問いかけのプロの力を借りることも選択肢にして下さい。
CoParentsでは1回990円で体験コーチングを受けることができます。興味がある方は下記ボタンからお申込み下さい。
澤田香奈さん(仮名)
44歳。欧州在住。配偶者と4歳の娘と暮らす。国内外の様々なエネルギー事業会社勤務や欧州MBA取得を経て、現在は日本のエネルギー事業会社の欧州支社代表を勤める。CoParentsにてコーチングを継続中。
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小林 梓沙(澤田さん担当コーチ)
CTIジャパン/米国CTI認定プロフェッショナルコーチ(CPCC)
国際コーチング運盟ICF認定アソシエイト・サーティファイド・コーチ(ACC)
大学卒業後、日系大手総合化学メーカーに就職。11年勤務した後、米国へMBA留学(2年間)。留学中にコーチングに出会い、留学中の心身共に最も辛かった時期を上手く乗り越えられた経験から、コーチングに興味を持つ。ついつい話してしまうような、ユーモアや笑いのある楽しく明るい雰囲気のコーチングが定評。