私は、すべてをやめることにした -小学生ワーママの決断-

私はすべてをやめることにした

武田ゆりさん(仮名)は小学生の男の子2人のお母さん。これまで仕事はしつつも、子育てファーストで過ごしてきました。

そんなある日、武田さんは「私が本当にしたいことは何だろう?」と悩み始め、コーチングを受け始めました。

…ここまで聞くと、武田さんはコーチングを受けて、仕事を頑張る方向に進んだと思いませんか?現実は真逆の結果となりました。武田さんは仕事も、5年間仕事と並行して真剣に取り組んでいたとあることも、全部やめました

今回は、コーチングを通じて、すべてをやめる決断をした小学生ワーママの武田さんにインタビューしました。(聞き手:CoParents代表・古村千尋)

目次

子供の手が離れて生まれたキャリアの悩み

–CoParentsのコーチングを受けようと思ったきっかけは何ですか?

たまたまCoParentsのインスタを見つけたのがきっかけでした。投稿の内容が「え、これ私の話!?」というくらい、私の状況に当てはまっていたんです。だから、CoParentsなら私の悩みを解決できるかもしれないと思いました。

その時は『コーチング』という言葉すら知らなかったんですけどね(笑)

–当時の武田さんの悩みは何でしたか?

男の子とお母さん

キャリアについて深く悩んでいました。子供がいると、どうしても選択肢が限られるので、子育てを最優先できる仕事を選んでいました。

でも、昨年、急に子供の手が離れました。すると、「この先10年、私は何をしたいんだろう?」と思うようになりました。急に自分の時間が増えてメンタルがやられるのって、小学校低学年~中学年ママあるあるだと聞いたことがあります。「あぁ、私にもその時が来たんだな」と思いました。

だから、CoParentsのインスタの、やりたい仕事がわからない時の考え方の投稿には、自然と引き付けられましたね。

–「お子さんの手が急に離れる」とは具体的にどんなことがあったのですか?

長男については、長男が離れたのも、私から手を離したのも、両方ありますね。学校から帰るとお友達と遊びに行くことが増えました。私自身も、これまで長男にはしっかり手をかけていましたが、見守るスタンスに切り替えました。

次男はもともとしっかりしていたので、ママなしで遊ぶ・行動するタイミングが長男と同じ時期に訪れました。それで2人一気に手が離れました。

–2人一気に離れると、時間や心の空白が一気にできますね。武田さんは元々コーチングを知らなかった中で、キャリアの悩みの解決にコーチング選んだのはなぜですか?

1人だと考えが堂々巡りになる気がして、解決できる気がしなかったからです。

1人で考えても答えを出せない

–武田さんの担当コーチは高校生&中学生のお母さんで、食品メーカーのフルタイムワーママでもある隈部コーチ(くまさん)ですね。くまさんとの最初の体験コーチングはいかがでしたか?

私の悩みについて、最初からとても具体的に話せました。でも、コーチングを継続するかはとても悩みました

–コーチングの継続に際して、どんな迷いがあったのですか?

くまさんに答えを求め過ぎてしまわないか心配でした。私は人の意見を聞き過ぎてしまう性格なんです。キャリアの答えは自分の中にしかないのに、くまさんに依存してしまったらどうしよう…という不安がありました。

あと、当時は仕事面で色々なことがあり過ぎて、考える・決定することに疲れ果てていました。だから、コーチングの継続についてもうまく考えられずにいました。

でも、今後のキャリアについて自力だけで答えを出すのはやはり難しいと思い、コーチングを継続することを決意しました。

やめることの大切さに気付いて退職

–悩んだ末に、コーチングを6回継続することを決めたんですね。くまさんとのコーチングはどのように進みましたか?

最初の数回は、コーチングについてより詳しく説明をしてもらった上で、自分の過去を掘り下げました。あとは、自分の人生の目標を考えたりもしました。

その後、私の仕事に関する大きな2つの悩みが、コーチングのテーマになりました。

–武田さんの仕事の大きな2つの悩みとは何だったのですか?

オフィスビル

1つ目の悩みは、会社をやめるかどうかでした。5年ほど勤めていた会社で、去年から契約形態が変更になりました。契約形態の変更に伴い、業務範囲が大幅に広がりました。ざっくり言うと顧客対応や営業の仕事が新たに追加されました。でも、新しい業務について、何も教えてもらえませんでした。まるで「適当に勝手にやっといてください」と言わんばかりの態度を上司に取られました。

やり方もわからないし、同じ仕事をしている人がいないので、誰にも相談できませんでした。もちろん結果は出ない。結果が出ないから上司に怒られるという状況でした。

でも、その上司とはこれまでの5年間、とても良い関係を築いていました。これまでの私の仕事にも満足してもらえていたと思います。なのに、業務内容と評価基準が変わった途端、180度変わって関係が悪くなってしまった。これまでうまくいっていた人間関係が、突然悪化したので余計に辛かったです。

こんなに怒られて、人間関係にも苦労してまで、私はこの仕事を続けたいのか?とモヤモヤするようになりました。

–過去5年間、上司とうまくいっていた分、反動で余計に辛かったですね。その会社の悩みについて、くまさんとのコーチングでどんな話をし、最終的に武田さんはどうしたのですか?

人間関係で会社をやめることに抵抗がありました。世の中には合わない人なんてたくさんいるのに、人が理由でやめてしまうのか?と。

ここで、最初の数回のコーチングで私にとって大切なことを整理したことが生きてきました。くまさんとの対話を通じて、私が仕事で1番大切にしたいのは「お客様ファースト」だと気付いていました。新たに気づいたというより、再確認した感じですね。

上司含め、その会社の社員さん達がお客様第一のスタンスではなかったことがモヤモヤの根本でした。上司との人間関係が問題だと思っていましたが、違ったんです。くまさんとのセッション中にその結論に至った時は、ハッ!となりました。

最終的に、その会社とは契約更新をせず、退職ました。今でも私は、人間関係を理由に仕事をやめたくないと思っています。でも、私がやめた理由は人間関係じゃない。私が仕事で大事にしたい価値観が守られないからやめたんだと。だから、退職したことについて、私の中には敗北感も罪悪感もありません

–武田さんの新しい仕事はお客様と直接関わることなので、その仕事について何も教えてもらえない=お客様との接点を軽視していると解釈できますね。くまさんとのコーチングでは、どのようにして会社での悩みが人間関係ではなく、仕事の価値観の相違だと気付いたのですか?

細かいところはあまり覚えていませんが…そのことに気づいたセッションでは、私がバーっとまさんにたくさん話したと記憶しています。そして、私のたくさんの発言に、くまさんがくまさんなりの目線でたくさん話してくれました。2人でたくさん対話を続ける中で気付いたような感じです。

–長年付き合いのある会社から離れる決断は非常に大きなものだったと思います。不安はありませんでしたか?

真正面からの回答になっていないかもしれませんが…退職を通じて、何かをやめることに対する私の気持ちが大きく変化した気がします。

私の中で、続けてきたことをやめることに大きな抵抗がありました。でも、今回退職をしてみて、手放すことも時には大切だと学びました。

–どんな状況であればやめることがプラスになると思いますか?

やはり自分らしくいられない時だと思います。

そして、やめるべき時についての感覚が、私がくまさんに話していた2つ目の悩みにも関連してきます。

自分らしくいるためにSNSをストップ

–では、武田さんの2つ目の悩みについて教えてもらってもいいですか?

SNS

私は仕事や子育てと並行して、自分自身のSNSアカウントを5年間運用していました。フォロワーさんも数千人規模になっていました。

今後のキャリアをどうしようか、仕事が辛いな(※退職する前)と悩んでいた時に、自分のSNSアカウントをベースにマネタイズするというキャリアも選択肢の1つとして検討していました。

ただ、SNSアカウントの運用に何かモヤモヤした気持ちもありました。でも、モヤモヤの正体がわからなくて。そんな状態で、SNSでマネタイズしていく第1歩となるようなイベントを開催したんです。でも、ちっともワクワクしなかった。楽しいと思えなかったんです。もう何が何だかわからないし、これからどうしたらいいんだろう…と混乱していました。

–ご自身のSNSアカウントの今後について、くまさんとはどんな話をしましたか?

SNS固有の話ではないのですが、一度くまさんとのセッションで涙を流してしまった回がありました。私の中で、SNSを基軸にして仕事をするのは夢だったんです。でもそのセッションで過去の辛かったことを振り返った際に、「私の夢は叶わないんじゃないか…」という気持ちが出てきて、不安になってしまったんです。

でも、その後セッションで自分自身を紐解く中で、そのもう1つ奥に出てきた真なる本音は「私はもう頑張れない」だったんです。ちょっと複雑で曖昧な話なので、伝わるか不安ですが…

–人間って100%論理的に語れるものではないです。曖昧で矛盾していそうなことの中に本心があったりする。それを言語と非言語の双方で紐解いて、今後どうしたいかを考えるのがコーチングだと思います。

–くまさんとのコーチングで出てきた「もう頑張れない」という本音を踏まえて、SNSをどうすることにしたんでしょうか?

一旦SNSをお休みすることにしました。コーチングの最初の方で価値観を整理したとき、私にとって1番大切なことは、家族や自分の時間、そして家族が笑顔であることだと強く再確認したんです。SNSも、やめた仕事も、頑張り過ぎて、その1番大事なことを守りきれなくなっていたのかもしれません

–そもそも、武田さんがコーチングを始めたきっかけは、小学生のお子さんが手を離れた中で、「私がやりたいことは何だろう?」という悩みが生まれたことだったと思います。だから、仕事をもっとする方向に進むのかと思っていました。でも、武田さんは仕事を退職し、SNSもお休みすることにされました。私の予想とは逆に進んだ印象です。

コーチングを通して、これまで曖昧だった自分のある特徴に気付きました。それは、もう無理だと思ったときに撤退できないことです。1回やり始めたことを継続するのは得意です。でも、どれだけ辛くてもやめることができない。頑張り過ぎなのかもしれません。

特にSNSは流れが速くて、やり続けないと競争に負けてしまう。だからずっと挑戦が求められます。でも、家族や自分の時間、笑顔を考えた時、絶え間なく挑戦していることに限界を感じていました。

そんな中で、仕事をやめられたことで、自分の大事なものを守るために、何かを手放すことは悪いことではなく、必要なことだと気付きました。SNSを見なくなってから、元の自分に戻ってきた感じがします。自分と家族の生活に集中できて、シンプルに生きられるようになりました。私自身の笑顔も増えた気がします。

やめた先にある「これから」

–やめることは、始めることよりも勇気や覚悟が必要な気がします。思い切って、すべてをやめて、自分らしさを取り戻せて本当に良かったですね。かっこいいと思います。一旦すべてをリセットした今、これからはどうしたいと考えていますか?

前を向く女性

全てをやめましたが、やはり働きたいと思っているので、転職活動をしています。子供と過ごす時間が取れること、お客様を大事にする社風であることを条件に、昔から好きな英語や留学に関する分野の会社を探しています。でも、転職活動はしんどいです。

–転職活動の何が辛いですか?

自分が市場の評価に晒されることですね。企業から返事か来るかどうかドキドキします。でも、コーチングを通じて、自分らしくいられること、私自身が笑顔でいられることが私には大事だと強く理解したので、自分らしくいられる企業を粘り強く探したいです。

でも、次の会社ではもっとうまくできる気がするんです。これまでは、頑張り過ぎて、辛くてもやめることができませんでした。でも、それでは自分と家族の笑顔を守れないレベルまで仕事を頑張ってしまう。きっと次の会社では、「これ以上は厳しいです」という必要な線引きをしながら、人間関係をうまく作れそうな気がします

–転職活動は辛いと思いますが、前向きな気持ちでいらっしゃるようで素敵です。ところで、今後コーチングは続けられますか?例えば転職活動の辛さをコーチングのテーマにするのもありかと思いましたが。

転職活動は辛いですが、進む方向はしっかりと見えているので、しばらくコーチングは受けない予定です。ただ、今後進む方向を自力で決められないと思ったときは、コーチングを受けようと思っています

それに、今くまさんに話すにしても「返事待ちが辛い」みたいな愚痴しか言えない気がします。それって進む道がわからないのではなくて、単に私が耐え忍ぶべき話だと思うんですよね。

–武田さんの中でコーチングを使いたい悩み、自分1人で頑張りたい悩みがはっきりしているんですね!話題は変わりますが、コーチングを受ける際に留意していたことはありますか?

私は時間が来たら自然体でお話をする感じで、特別意識していたことはありませんでした。

ただ、セッションの最後で、くまさんから課題が出たら、きちんと取り組むようにしていました。課題といっても、次のセッションまでにこの点を意識して過ごそう、あの点を考えよう、みたいな内容です。

くまさんに出された課題を意識して、セッションとセッションの間の時間を過ごしていると、「私って結構行動しているな」と気付きました。私はちゃんと頑張っているのに、頑張っているという自覚が薄かったんだと思います。

–それは良い気付きですね。頑張っている自覚が薄かったから、辛くてやめたいときも「もっと頑張らないと!」と思っていたかもしれませんね。

–まずは転職活動だと思いますが、コーチングの内容を踏まえて、中長期的にはどうしていきたいですか?

子供達の手は離れましたが、やはり子供たちと楽しく過ごすことを主眼にしたいです。子供たちと楽しく過ごすことが、私が自分らしくいられて、笑顔になれることなので。

あと、SNSは一旦お休みしていますが、仕事が見つかって落ち着いたら、発信活動はいつか再開したいなと少し思っています。競争の激しいSNSではなく、ウェブサイトなど、自分のペースで発信できる場所で再開したいですね。

–最後にCoParentsのコーチングはどんな人にお勧めですか?

悩んでいるママさん全般です。別にキャリアの悩みである必要はないと思います。悩んでいたら一度気軽に体験してみたらいいと思います!

–武田さん、お忙しい中、貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!

私自身、やめられたおかげで、色々なことがうまく行きそうな気がしています。こちらこそありがとうございました。

おわりに

武田さんはコーチングを通じて、「自分が笑顔でいられること」が最も大切だと確認しました。そして、笑顔でいるためには、お子さんと楽しく過ごすことを最優先すること、仕事ではお客様ファーストを徹底することが大切だと気付きました。

その結果、武田さんは、自分が大切にしたいことを守るために、仕事も、5年間運用した SNSも、やめる決断をしました。コーチングを受ける人はキャリアアップを目指す人というイメージがあるかもしれません。

でも、CoParentsのミッションは「親を幸せにする」です。それぞれの人の幸せの形を見つけ、追求することをお手伝いします

すべてをリセットした武田さん。笑顔でいられる未来を実現されるよう、心から応援したいと思います。

この記事を読んでCoParentsのコーチングに関心を持たれた方はぜひ990円の体験コーチングをお気軽にお試しください。

武田ゆりさん(仮名)

30代後半。小学生の男の子2人のお母さん。これまで教育・マーケティングの仕事に従事。現在は転職活動中。

ワーママ向けコーチングCoParents所属コーチ 隈部敦子

隈部 敦子 (武田さん担当コーチ)

CTIジャパン/米国CTI認定プロフェッショナルコーチ(CPCC)

大学卒業後、大手総合食品メーカーで20数年勤務。事業企画・マーケティング・賞伝部門に従事。
プライベートでは高校1年の息子、小学6年の娘と忙しくもにぎやかな毎日を過ごしている。

コーチングとの出会いは子育ての悩みから。仕事・子育てにいっぱいいっぱいですべてが中途半端・・・
一体何のために生きているんだろうという中でコーチングを体験し、人生が大きく変わったと感じている。

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