子供を叱りすぎて自己嫌悪に陥るワーママへ。繰り返す悪循環を断ち切る考え方。

「また子どもに怒鳴ってしまった…。どうして私はこんなに感情をコントロールできないんだろう。」
子供に叱りすぎてしまった夜、罪悪感と自己嫌悪で眠れなかった経験はありませんか?本当はこんな怒り方したくない。優しいお母さんでいたい。でも翌朝またイライラして、また怒鳴って、また自己嫌悪に陥る。その繰り返しから抜け出せないでいる。
そんなワーママは、決して少数派ではありません。CoParentsでは1,500人以上のワーママの悩みを聞いてきましたが、「子供にイライラし過ぎる自分が嫌」という声は多く寄せられています。
この記事では、子供への叱りすぎと自己嫌悪が繰り返される本当の理由と、CoParents代表・古村自身の体験も交えながら、悪循環を断ち切るための考え方をお伝えします。
子供を叱りすぎる→自己嫌悪、が繰り返される理由

「わかってはいるのに、また子どもに叱り過ぎることを繰り返してしまう」この悪循環には、構造的な理由があります。
子どもを叱り過ぎてしまう理由①:子どもを叱りすぎてしまう「根っこ」を見ずに対策を考えるから
「もっと穏やかに話そう」
「深呼吸しよう」
「アンガーマネジメントのテクニックを試そう」
こういった対策は、確かに有効なことも多いです。でも、なぜイライラが高まるのか、その根っこに目を向けないでいると、これらは対症療法にしかなりません。
例えば、仕事のストレスを子供にぶつけてしまっている場合、どれだけ呼吸を整えても、仕事のストレス自体が解消されなければすぐにイライラは戻ってきます。
「子どもを叱りすぎる」という現象だけを見るのではなく、その背景にある自分の状態を、視野広く、丁寧に分析することが大切です。
子どもを叱り過ぎる理由②:自己嫌悪が、さらに自分を追い詰めているから
叱りすぎた後の自己嫌悪。この自己嫌悪が続くと心の余裕がさらになくなり、翌日また些細なことでイライラしやすくなるという悪循環を生みます。
子どもを怒りたくない気持ちは大切です。一方で、怒ってしまうというのは、ご自身が感情を出せているとも言えます。人間、本当に苦しい時は自身の感情を認めることもできなくなります。
「また怒ってしまった自分はダメだ」と自分にマイナスの評価を下し続けることは、問題の解決ではなく、消耗を加速させているだけかもしれません。難しいかもしれませんが、「怒ってしまったのは、自分自身が感情を出せているということでもある」と一歩引いて考えて、上記の「子どもを叱り過ぎてしまう根っこ」と向き合いたいところです。
子どもを叱り過ぎる理由③:ワーママ特有の余裕のなさが根本にあるから
仕事と育児を両立するワーママは、慢性的に心の余裕が削られた状態にあります。残業で家庭を家族任せにしてしまった罪悪感。あるいは無理やり定時で仕事を切り上げて、子供といる時も仕事のことで頭がいっぱいな状態。仕事のストレスが家庭にまで持ち込まれている疲弊感。これらが重なると、ほんの些細なことでもイライラが爆発しやすくなります。
つまり、叱りすぎの理由は、子供に問題があるのでも、あなたの性格が悪いのでもなく、ワーママとして置かれた環境の負荷が限界を超えたときに起きる、必然的な反応である可能性があります。
「子供への罪悪感」を、分析のスタートにしよう
「また子どもを叱りすぎてしまった…」という罪悪感で終わりにするのではなく、その罪悪感を、自分の状態を知るための入口として使いましょう。
叱りすぎた時、自分にはどんな背景がありましたか? 以下を振り返ってみてください。
子どもに怒り過ぎた時のあなたの状況は?
- 残業で家庭を任せてしまい、後ろめたさがあった?
- 子供といる時間も、仕事のことで頭がいっぱいだった?
- 仕事のストレスがそのまま持ち込まれていた?
こうして辛く感じることを1歩深堀りして考えることで、「本当は何が問題なのか」が見えてきます。
この深掘りの過程で1つ補足したいことがあります。ご自身の問題を仕事量のせいだけにしてしまうと、解決できないかもしれません。あなたの現状だけではなく、あなたの抱く理想や価値観、考え方の癖について全方位で考えてみることが、解決の第一歩です。
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叱りすぎの正体は、自分に素直になっていること
ここで、CoParents代表・古村自身の体験をご紹介します。
古村がアメリカのビジネススクールに通っている時、古村の息子は2歳でした。MBAの授業が続く時期、2歳の息子の朝の支度が遅れるとついイライラして怒ってしまい、そのたびに自己嫌悪に陥っていました。
当時古村はコーチングを受けていました。「子供に怒り過ぎる自分が嫌です」と自身の担当コーチに打ち明けると、コーチからまず最初にこう聞かれました。
「子供に怒る時、どんな気持ちですか?」
古村が答えたのは、「私だって嫌なもんは嫌なんです!」という言葉でした。母だから子供を受け入れないと。子供がイヤイヤ期だから仕方ない。とは頭ではわかっていても、子供のすることでも嫌なことはある。人間だもの。
するとコーチはこう言いました。
「怒っている時は、自分に素直になっているとも言えませんか?」
「確かに!」と思いました。これが、第三者による違う視点の提供でした。
この後から、古村は息子にイラっとした瞬間に「私は今、素直になってる」と思えるようになりました。すると、息子に声をかける時に「ママはそれ嫌だなって思う」と穏やかに言えるようになったそうです。素直な気持ちを、感情的にではなく冷静に伝えられるようになったのです。
これですべて解決なのかはわかりません。でも、息子に同じことを伝えるのに、怒らずに伝えることができるようになり、自分に嫌悪感を感じることはなくなりました。これはこれで1歩前進ですよね。
叱り過ぎてしまうあなたがやめたいのは「感情的になること」ではない
ここで大切な視点を一つ。あなたがやめたいのは、感情豊かになることではないはずです。高まった感情をコントロールできずに、そのまま子供にぶつけてしまうことのはずです。問題は感情の波そのものではなく、感情の外への出し方にあります。
子供のことでイライラする自分にダメな母親の烙印を押し続けることで、自身の怒りの感情を押し殺すのはやめましょう。それよりも、「どんな時にイライラが高まるのか」「その背景に何があるのか」を丁寧に見ていくことの方が、よほど建設的です。
子どもと過ごす時間の量より、子供との過ごし方の質を考える

「仕事が多くて子供との時間が少ない→だから罪悪感がある→だからイライラする」という図式で考えているうちは、「もっと子供といる時間を増やさなければ」という方向にしか思考が向きません。でも、会社員ワーママにとって、子どもといる時間を増やすのは簡単ではないですよね。
子供といる時間の長さよりも、その時間の質と、母親であるあなた自身がどんな状態でいるかの方が、子供への影響は大きいかもしれません。子供との時間数だけで語るのではなく、「どんな風に子どもと過ごせたら幸せか?」という理想を考えてみてください。
子どもと過ごす時間数に囚われすぎず、子育てに関する理想と現実のギャップを具体的に見ていくことで、「では何を変えればいいのか」が見えてきます。仕事量だけが問題なのか、仕事のやり方に問題があるのか、自分の心や思考の状態に鍵があるのか。全方位から考えてみましょう。
叱りすぎの自己嫌悪を断ち切るための3つのアプローチ
①罪悪感で終わらせず、1歩深堀りして分析する
「また叱りすぎた」という事実だけで自分を責めて終わりにするのではなく、「なぜあの時あんなにイライラしていたのか」を振り返ってみましょう。仕事の疲れ?睡眠不足?子供との時間を取れていない後ろめたさ?背景が見えると、次に打てる手が変わってきます。
②「自分に素直になっている」という視点を持つ
感情的になることを絶対悪と決めつけないこと。子育てに絶対の正解はありませんが、自分を否定も肯定もせず受け入れ、同じ物事でも新しい視点で捉えてみることが、自己嫌悪から抜け出す第一歩です。「私は今、自分に素直になっている」。この視点は、感情を穏やかに伝えるための心の余裕を生んでくれます。
③利害関係のない第三者に話してみる
古村が経験したように、自分では気づけない視点は、第三者との対話から生まれることがあります。夫でも友人でも職場の同僚でもない、利害関係のない第三者に話してみること。「子供の接し方に悩んでいる」という悩みを、全方位から一緒に考えてもらえる存在が、変化の鍵になることがあります。
まとめ:子供を叱り過ぎてしまう
この記事でお伝えしたことを整理します。
この記事のまとめ
- 子供を叱りすぎる→自己嫌悪の繰り返しには、構造的な理由がある
- 罪悪感で終わらせず、背景を1歩深堀りして分析することが大切
- 子供に直接関係ないところに叱り過ぎる原因がある可能性もある
- 「叱りすぎ」の正体は「自分に素直になっていること」という視点の転換が有効
- あなたは感情的になるのをやめたいのではなく、感情の外への出し方を変えたいと思っている
- コーチなど利害関係のない第三者に話すことも有効
「子供に叱りすぎてしまう自分が嫌だ」と感じているあなたは、決してダメな母親ではありません。それだけ子供と真剣に向き合っている証拠です。ただ、同じ悩みを繰り返さないためには、表面的な対策ではなく、あなたの現状・理想・価値観・思考の癖を全方位で見ていくことが必要です。
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